運動中に起きた怪我の治療

当院には、部活やクラブ、体育の授業、遊びの最中に、捻挫やアキレス腱断裂等の怪我をしてしまったお子様が多くお見えになっています。 怪我は早めに措置を行わない事で、クセになって何度も同じ怪我をしてしまう事があります。 お子様が下記のような痛みを訴えたら、お早めにご相談ください。

運動時によく起こるケガと対処法

捻挫

関節の骨と骨を繋いでいる靭帯が損傷を受けたものが「捻挫」です。 Ⅰ度(軽度)、Ⅱ度(中度)、Ⅲ度(重度)に分類されます。 受傷してすぐには腫れがなくても、しばらくしてから腫れてくる事があります。 また、小さな骨折などが合併することがあるので「捻挫かな」と思ったらすぐに専門家に受診しましょう。

成長痛

成長痛とは、思春期を迎えた子供が成長する際に痛み症状を伴う病気や疾患の総称として呼ばれています。 症状の特徴としては、膝や足のかかと、足の甲、股関節など下半身に痛みを伴うケースが多いです。 個人差がありますが、一般的に痛みの持続時間は30分~1時間程度です。

筋挫傷(肉離れ)

寒い季節や筋肉に柔軟性がないときに、急激な運動をして筋繊維が断裂してしまうものです。 痛みを伴うので、歩行困難になることもあります。 筋挫傷は、痛みがなくなっても損傷した組織をきちんと治さないと、また同じ部分で再受傷しやすくなります。

シンスプリント

陸上競技やジャンプする競技などで起こる、下腿部の中央から下部の内側の痛みのことを「シンスプリント」といいます。 急激なトレーニングや足部の過回内、偏平足などが原因で疼痛が強い場合は運動の中止やアイシングを行います。

テニス肘

正式名称は「外側上顆炎(がいそくじょうかえん)」といい、手首の曲げ伸ばし、荷物を持つ、タオルを絞るといった動作で肘から前腕に痛みが走ります。 腕の力だけでボールを投げることで関節の負担が大きくなってしまうこと、加齢による筋力低下が考えられます。

野球肩(腱板炎)

腱板炎とは、腱板(肩関節で上腕を保持する筋肉と腱)の断裂と腫れを伴う状態をいいます。 原因は、基本的にはオーバーユース(使い過ぎ)です。 野球選手などに多く、野球肩と一般に言われるものもこの腱板炎です。 その他、テニス、バレーボールなど、腕を頭より高く上げる動作を繰り返し行うスポーツでなりやすい特徴があります。

オスグッド病

ダッシュやジャンプの多い小中学生の男子に多く大腿四頭筋の過緊張により付着部である脛骨粗面が引っ張られて炎症を起こし、隆起するものです。 圧痛が著明で、運動前のストレッチや運動後のアイシングを指導します。

怪我の治療内容・方法

例えば同じ『捻挫』でも、腫れ具合や痛み具合、いつまでに治したいのか等が患者さんによって異なるので、治療方法もそれぞれ異なります。 よって、「捻挫にはこのような施術を行います」とは一概にお伝えできないのですが、当院で行っている治療の一覧をお知りになりたい方は、治療内容をご覧いただくか、お電話かメールにてお気軽にお問合せください。

整骨医学とスポーツの怪我

身体の歪みが原因となってスポーツ障害の症状が出る場合があったり、逆にスポーツ障害の症状が出ている部分をかばって運動や日常生活を行なうことにより身体を歪ませてしまうことがあります。 痛みのある部分の治療はもちろんのこと、全身のバランスを整えることが必要ですし、痛みを出さないためにも身体のバランスを整えることは大切です。

予防と対処

スポーツを始める前には準備体操を入念に行うことが予防に繋がります。 また、受傷してしまった場合には「RICE」という応急処置を速やかに実施して、専門家に判断を仰ぎましょう。 スポーツの応急処置 「RICE」 ■R (Rest)・・・安静 ■I (Ice)・・・冷却 ■C (Compression)・・・圧迫 ■E (Elevation)・・・挙上