外傷と障害

「ケガ」には「外傷」と「障害」の2種類があります。起こり方はもちろん、治療、予防、リハビリなどの面で対処のしかたは違ってきます。

外傷は、一瞬の強い力によって起こるものです。骨折や脱臼、靱帯や筋肉の断裂などがこれにあたり、一般的に「ケガ」という場合は、こちらを指すことが多いです。

障害とは、長期にわたって繰り返される力、慢性的な負担や疲労によって引き起こされる病態です。一般的には「故障」「古傷」などと呼ばれることが多いです。

どんな外傷・障害か
スポーツによる外傷・障害は、急性の外傷と慢性の障害とに分けられます。外傷とはいうまでもなく、骨折、脱臼、捻挫、打撲(挫傷)、肉ばなれ、腱断裂、靭帯損傷などです。
一方、障害とは主としてスポーツによる使いすぎ(オーバーユーズ)を原因として発生するものです。すなわち、腱、靭帯あるいはその付着部、関節軟骨をはじめとする関節構成体、さらには骨組織などに繰り返しの負荷が加わることにより、これらの組織やその周囲に炎症が生じたり、組織自体の変性や破綻
を来すものです。